2009年06月29日

噴飯の結党

気持ち悪い人たちがむきになって集まってきたらいやなんですが、まあそのときはそのときで適当にあしらえばいいやと思ったので取り上げておきます。
えー、こないだ幸福実現党ってのができまして。
公明党よりさらに露骨に、政教分離という言葉の有名無実化を推進せしめんとしております。

僕はつねづね「宗教はアホがやるもの」と言っておりますが、そういう先入観は一切抜きにして、彼らの掲げる「新・日本国憲法試案」とやらを読んでみました。

いやはや想像以上にひどい。
法律の知識がないとかそういうレベルではないですね。
まるで誇張ではなく、僕が中学生のときでももうちょっとまともな憲法試案を書けたと思います。


当然ながら各方面からあらゆるツッコミが寄せられているようで、党が必死にそれらに反論していますが、その反論も読んだうえでさらにツッコんでいきましょうかね。

まず現在の憲法で保障されている集会・表現・学問・移住・生活権などの自由が一切明記されていない点。
これについて党は、第十条(法律に反しない範囲でのあらゆる自由を保障する)の存在を以て足りると回答しています。
しかしこれは言い換えればどんな自由も法律によって制限できると読めてしまうわけで、まったく反論になっていません。
現行憲法が幸福追求権というあいまいな自由を保障したうえで、あえて重複を避けずに具体的な自由を列挙して明確に保障している意味というのがまるでわかっていません。
そのうえで信教の自由だけは別格に保障しているという矛盾もあります。

次に、立法・行政・司法の三権の長をすべて国民による直接投票制にゆだねている点。
これでは法律だけでなく裁判の結果までそのときの国民の気分によって大きく左右される可能性があるわけです。
マスコミに持ち上げられて国民の支持を得て、アホみたいな顔したタレントが最高裁長官になり「判例とか廃止して殺人と放火は一律死刑でいっか」って言ったらそうなっちゃうわけです。
いやいやこれは決して極論じゃないですよ。
本来はそういう危険を避けるために三権分立って言葉があるんですから。
人気さえあれば三権すべてを手中にできるシステム、小学生でも危険だってわかりますよね。
これについても指摘があるんですが、回答は現行制度のデメリットと国民投票制のメリットを挙げるにとどまっており、こういう危険性への対策については一切触れていません。
そりゃどんな制度にだってメリットとデメリットはありますよ。
民意の反映という意味ならとりあえず裁判員制度で十分です。

最後に大きいのを。
全文に目を通せば、結局この憲法は大統領による独裁制をもくろんだものであることが明らかですが、その指摘に対して党は、「国会は憲法で定められた機関ですから、憲法の下位法令である大統領令でこれを廃止することはできません」などと回答しています。
しかしそれは「大統領の独断で国会を廃止できてしまうのでは」という一部の具体的な疑問に対しての回答であって、独裁制そのものは一切否定できていない。
立法府である国会が作った法律よりも大統領の作った大統領令が優先するという規定が第七条に明文化されてる以上、大統領は国会を廃止するまでもなく絶対的な権力者です。
「大統領令と法律は別」とも回答していますが、第六条には「大統領令以外の法律は〜」という文言が見られ、これは大統領令も法律の1つであるという意味にしか読めません。
さらに単に「法律」と表記すればいいところ、第七条などに「国会による法律」とわざわざ明記されていることからも、法律が大統領令も含むことは明らかです。
第十条のように単に「法律」と書いた場合はどちらも含むってことなんでしょう。
とどめに第十六条では「本憲法に規定なきことは、大統領令もしくは、国会による法律により定められる」とあります。
行政機関であるはずの大統領が完全に立法機関も兼ねているという意味です。

一部重箱の隅をつつくような指摘にも見えるかもしれませんが、法学、特に憲法学というのはそういう学問です。
読んだ人がおのおのに勝手な解釈をするようでは困っちゃうわけで、かぎられた文言から正しく真意を汲み取っていく必要があるんですね。
そういう意味では現行憲法も問題が多い文章なんですが、それでもこの憲法試案みたいな駄文よりは数万倍ましです。

この党は憲法試案以外にもいろいろ政策を掲げてますが、政策というには具体性と実現性に乏しすぎるんで、そのへんにツッコむのはもうやめにします。
北朝鮮に強硬策を、という点だけは支持できますね。

さて。
自民もダメ、民主もダメ。
じゃあどうしたらいいんだって暗澹たる気分の国民はけっこう多いと思います。
しかしいくら多くの国民が無知と言っても彼らほどのアホはそうそういないですから、間違っても彼らが政権を握るなんて日はやってこないでしょう。
だいたい党名にセンスがなさすぎる。
その時点からもうアホ丸出しなんですよね。
posted by ハジメ at 06:21| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月28日

428 〜封鎖された渋谷で〜

サウンドノベラーの間でコアな人気を誇る『街』の続編。
今更ながらクリアしました。

タイトルを『街2』にしなかった理由はぶっちゃけ大人の事情以外のナニモノでもないのだけれど、渋谷を舞台にした実写群像劇という点で完全に共通していて、ファンならけっこう楽しめたんじゃないかと思う。

しかし実のところ僕はそれほど『街』が好きではない。
ゲームとはいえ(とゲームを低く見る風潮がかえって彼らを甘んじさせているのだろうけれど)あまりに各物語のクオリティが低すぎて、特に日曜日シナリオの破綻ぶりに比べたら、僕が毎晩見ている夢のほうがよほど整合性が取れている。
500円も出せば稀代の文豪が書いた文庫本を買える時代に、何が悲しくてその10倍ものお金をかけてこんな駄文を読まされなければならんのだと怒りを感じるシーンすらあったが、小説にはないザッピングというシステムのアイデア勝利という部分もあっただろう。
ザッピング自体はもっと前からあったが、いちおう本格的なお話として成立させたのは『街』が初めてと言えるのではないかな。

まあともかくそういう作品の続編ということで多少身構える部分もあったわけだけれど、やってみればシナリオはこなれていたし、演出もわりとしっかりしていたし、BGMも前作とは比較にならない本格的なつくり。
もはやザッピングというだけでは売りにならない時代だけに、クオリティを高めることで完成度を上げてきた。
あいかわらずなB級テイストは随所にあったものの、セガゲー特有の「ダサさ」はだいぶ軽減されており、不覚にも涙するシーンまであった。
クリア後に出てくる鈴音シナリオなんて、ベタながらも我孫子武丸の圧倒的な筆致によって無理矢理泣かされてしまう。
そして微妙な顔ぶりばかりの前作に比べて本作では顔のいい役者ぞろい。
http://chun.sega.jp/428/chara/
最初は微妙だと思えた御法川実もかなりのハマり役。
進めていくとイイ男に見えてくる。

僕の昔の後輩をもうちょっと美人にした感じの上木彩矢というアーティストが主題歌を担当していて、曲自体もまあ悪くないと思ったけれど、ゲーム内でやたらしつこくプッシュされてるのが鼻につくかな。
街の看板やら大型モニタやら、背景に出てくるのはまだガマンするとしても、大沢が彼女のファンって設定は明らかに不自然というか気持ち悪い。
posted by ハジメ at 20:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月23日

最近やったDSソフト3本

まず「有罪×無罪」。
これはマストバイですね。

法廷サスペンスってのはだいたい法律の無知が作ってますが、これは裁判員制度を題材にしたせいか、司法関係者の監修も経ており、けっこう無理のないつくり。
もちろんまったく無理がないかといえばノーですが、そこはゲームなんでね。

「逆転裁判」とかだと被告が無罪であることを前提に話が進んでいきますが、これは最後まで被告が無罪か有罪かがわからない。
なので、あくまで公正かつ客観的な視線で証拠を検証していく必要があって、用語も実際に裁判で使われるようなものが多く、非常に興味深かったです。
唯一不満があるとすれば、全編を通して死刑判決を一度も出せなかったこと。
裁判員制度の導入によって、良くも悪くも、一般人が他人を合法的に死なせることができるようになった――この事実を噛み締めるためにも、ゲームの中でしっかりと評議をしたうえで、この被告には死刑以外に選択の余地がない、と思わせる事例があっても良かったかなと思います。

* * *

次に「スローンとマクヘールの謎の物語」。
これもマストバイですね。

男が自宅の屋根裏で見覚えのないトランクを見つけた。
開けてみたら驚きのあまり男は気絶してしまった。
なぜか。

こんな内容のお話がたくさん出てくるわけですが、よくルールを知らないでクイズのような気持ちで解こうとすると「そんなの答えひとつじゃないだろう」と文句を言いたくなってしまう。

でもこれはあくまで、質問を繰り返して出題者の意図した物語を推測するゲーム。
不正解で「もっとまじめに考えましょう」とか言われちゃうと「いやいやいや、俺の考えた話でも筋は通ってるから!」と反論したくなりますが、そこをぐっとこらえてプレイすると、なかなか楽しいですね。
こちらが想定した質問がうまく出てこない場合にもちょっとイライラしますね。
問題文を見た瞬間に正解がわかるものも多いだけに、このイライラと戦う時間もけっこうあったように思います。

ただ、あせらずじっくり解いてもクリアまでにたったの8時間弱。
問題数がこの3倍くらいあると良かったかな。

* * *

最後は「逆転検事」。
大ヒットした「逆転裁判」の御剣検事が主人公なわけですが、これは正直けっこうな駄作でした。
「有罪×無罪」みたいな本格的法廷サスペンスが出てきてる時代に、このシナリオとシステムはもう子供騙しにもならないでしょう。
相手の発言の矛盾を突くときも、こちらははっきりと矛盾点がわかっているのに、制作者が考えたとおりの手順を踏まないとペナルティを与えられてしまう。
詰め将棋にたとえるなら、3手で詰める詰め将棋を、無能な出題者が考えた7手詰みの手順で解かなければ不正解と言われてしまうようなもので、これはロジックを売りにするゲームとしては致命的な欠陥です。
人気の上にあぐらをかいてしまっているという悪い例ですね。
posted by ハジメ at 04:36| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月11日

<オタマジャクシ>空から大量に 石川で奇妙な現象相次ぐ

 石川県内で今月に入り、空からオタマジャクシが大量に降ったとみられる現象が相次いでいる。魚が竜巻に巻き上げられるケースは報告されているが、今回は竜巻が発生するような気象条件になく、関係者は首をかしげている。

 同県七尾市の中島市民センターの駐車場で4日午後4時35分ごろ、男性職員が地面や車の上に体長2〜3センチのオタマジャクシ約100匹が散らばって死んでいるのを見つけた。風は弱く、職員は「バタバタ」という音で気付いたという。

 6日午前7時半ごろには、同県白山市の民家周辺でも約40匹が見つかった。この家に住む石川信子さん(75)は「つぶれたのもあり、周りは水でぬれていなかった。キツネにつままれた気分」と話した。

 いずれも水田に近い場所。金沢地方気象台によると、両日とも曇りで竜巻が起こる気象条件にはなかったという。「巻き上げられたとしても、オタマジャクシだけでなく、同じ体積のゴミなどが一緒に降って来るはずだが」と首をかしげる。

 一方で、鳥が落とした可能性も指摘されている。同県の加賀市鴨池観察館によると、サギやカラスがオタマジャクシを食べ、ひなにえさをやる時や敵が近づいた時に吐くこともあるという。しかし「軟らかいオタマジャクシは消化が速く、原形のまま出てくるのは考えにくい」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090609-00000081-mai-soci

ちょっと前のニュースなんですが、書いた記者がバカってことがよくわかる記事です。
「関係者は首をかしげている」って最初に書かれているんで、この場合の関係者って誰なんだと思って読んでいくと、気象台の人間ってことがわかる。
いやいやいや、気象現象である可能性を否定しただけで「首をかしげている」って書かれる気象台の人間はたまりません。
そもそも関係者でもなんでもないし。

おたまじゃくしが数百万匹単位で降ってきたならまだ疑問に思う余地はあると思うんですが、たかが100匹なんて、密集してるところを紙コップですくえば1回ですくえる量ですよ。
子供のいたずらに決まってます。
七尾市と白山市では子供が簡単に移動できる距離じゃないですが、親のクルマに乗って移動中に「んなもん捨てろ」って言われた可能性とか、いくらでも思いつくでしょ。
この程度のことで「現代科学で説明できない超常現象」みたいな報道をするからくだらん宗教に引っかかるバカが絶えないんだと思います。
テレビでもわざわざアナが現場まで行って報道してましたからね。
その暇と金で、僕の机に積みあがったビール缶を集めて捨てる人でも雇ってくれたほうがよほど世の中のためになるんですが。
posted by ハジメ at 19:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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